2つのQ10(還元型と酸化型)
コエンザイムQ10は一般にオレンジ色の酸化型コエンザイムQ10を指す。
酸化型のコエンザイムQ10を飲んでも小腸ですぐ還元されて体内では主に還元型コエンザイムQ10となり無色で存在する。小腸で吸収されたコエンザイムQ10はまず、肝臓に運ばれ、その後、血流中を移動して心臓や腎臓などの臓器に運ばれていき抗酸化作用を発揮すると考えられている。
1990年以降還元型コエンザイムQ10の抗酸化作用が注目され始めた。
・酸化型のコエンザイムQ10には抗酸化力はない。
・還元型コエンザイムQ10はビタミンE由来の活性酸素(ラジカル)を還元する。
ということが明確になった。
還元型コエンザイムQ10が第一線の抗酸化物質であることがはっきりしたのは血漿(血液から血球を取り除いたもの)を使った実験結果が明らかになってからと思われる。ヒト血漿を37℃空気下において2日間放置すると、最初に減少するのはビタミンCと還元型コエンザイムQ10である。
脂質の酸化生成物である脂質過酸化物は還元型コエンザイムQ10がなくなった後、急速に増加する。最もよく知られた脂質の酸化抑制物質であるビタミンEはほとんど減少しない。ビタミンE単独ではイメージとは逆に脂質の酸化を促進することがあきらかである。
以上の実験により、ビタミンEが効率よく脂質の酸化を抑制するためには、還元型コエンザイムQ10あるいはビタミンCの助けが必要であるということが明らかになった。